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女優の吉高由里子が主演するNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜・後8時)の第31回「月の下で」が18日に放送される。K大る道
大石静氏が脚本を手がけるオリジナル作品。河光を呼回み大河ドラマではきわめて珍しい平安時代の貴族社会を舞台に、る君1000年の時を超えるベストセラー「源氏物語」の作者・紫式部/まひろの生涯に迫る。の物4日に第30回「つながる言の葉」が放送され、語はマンc 対 ウェストハム スタメン前週の11日はパリ五輪中継のため放送休止。評判筆者の脳内もやや五輪モードになっていたので、長第リハビリも兼ねて念入りに前回のおさらいをしておきたい。NHへまひろびどうす31どころ
未曾有の干ばつに見舞われた都では、K大る道道長(柄本佑)に懇願され、河光を呼回み安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が命がけの雨乞いを行う。る君「御堂関白記」にも残されているこの雨乞い。の物史実上は80歳オーバーである晴明の歌声のような祈とうにロックを感じる。語は降り出した雨のなか倒れる晴明に「もしかして…」と不安になったが、評判そのあとのシーンでも出てきてくれてホッとした。
夫・宣孝(佐々木蔵之介)の死から3年、まひろ(吉高)は四条宮で女房らに和歌を教えていた。「和歌は人の心を種として、nepal cricketそれがさまざまな言の葉になったもので、この世で暮らしている人の思いを見るもの、聞くものに託して歌として表します」という説明が、整然としながらも叙情性に富んでいて美しい。自作の物語も評判に。「源氏物語」への道筋が丁寧に引かれていく。
のちの和泉式部・あかね(泉里香)もスケスケ単(ひとえ)で初登場。この装いにかかる「声聞けば 暑さぞまさる蝉の羽の 薄き衣は身にきたれども」の和歌や、親王とのなまめかしい駆け引きも紹介されていて「和泉式部日記」の読者ならうれしい描写だ。まひろは直情的なあかねの姿に、理性や若さゆえのプライドで「好き」を貫けなかった自分自身を重ねる。
一条天皇(塩野瑛久)は相変わらず、亡き皇后・定子(高畑充希)を思いながら「枕草子」を読みふける日々。中宮・彰子(見上愛)の不遇を思う母・倫子(黒木華)は、帝に「出過ぎたことと承知の上で申し上げます。どうか、お上から中宮様のお目の向く先へお入りくださいませ。母の命を懸けたお願いでございます」と直訴する。覚悟のぶっ込み。彰子に幸せに暮らしてほしいという母としての愛情はもちろんだが、夫の道長にもどうやら心の支えにしている女がいるようだ…という自らの孤独みたいなものも重なる。
宮中で話題をさらっている「枕草子」に対抗するには、と頭を悩ませる道長は、晴明から「今、あなた様のお心に浮かんでいる人に会いにお行きなさいませ」と助言を授けられる。公任(町田啓太)からも「面白い物語を書く女がいる」と、まひろの評判を聞かされる道長。パズルのピースは見つけた。あとはそれをはめられるだろうか。
まひろは、四条宮で披露した「カササギ語り」の執筆に没頭するあまり、娘・賢子(福元愛悠)との間にすれ違いが生じ始める。読み書きの教育には厳しいのに、母を求める賢子の思慕には気づかない。賢子は母の物語を燃やし、ボヤ騒ぎを起こしてしまう。書く仕事をしている立場からすると、自分が書いたものが跡形もなく消え去る無念さは理解できすぎて、本当につらい。それでも、賢子に対して「思い通りにならないから火を付けた」ことだけを叱ったまひろは大人だと思う。わだかまりを残したまま文机(ふづくえ)でぼう然とするまひろのもとに、道長が姿を現した。
7月の都知事選に伴う放送休止前も石山寺での2人の再会シーンで、この回も2人の対面シーンで終わった。緻密な計算か、数奇なめぐり合わせか。どちらにせよ、視聴者はうずうずするしかないのだが。
さあ、2週間やきもきして迎えた第31回。まひろを訪ねた道長は、帝から相手にされず寂しく暮らす娘・彰子を慰めるための物語を書いてほしいと頼み込む。しかし、道長の真の目的は…という展開が描かれる。また宮中では年下の斉信(金田哲)に出世で先を越された公任が参内しなくなってしまう。事態を案じた斉信が公任の屋敷を訪ねてみると、思いがけない人物に出くわす。
前週の予告にも出ていたので、もったいぶらずにあえて触れるが「いづれの御時にか」が登場する。自分自身を鼓舞するためにつれづれに書き連ねるのではなく、はっきりと目的を持って書くということ。ここまで30回、まひろの生きざまを見守ってきただけに感慨深いものがある。(NHK担当・宮路美穂)
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